『ターンオーバーが遅くなる』というのは、
どういう状態なのでしょうか?
ピーリングをしてもいいのか?ダメなのか?の別れ際でもあるので、その原因も徹底追及していきます。
【おさらい】ターンオーバーが早いと・・・
ターンオーバーとは、
>>約1ヶ月で肌が生まれ変わる! 『ターンオーバー』とは何ぞや?
これが早くなってしまうと・・・
本来、肌の保湿の役割を果たすはずの「セラミド」などが十分に作られず、
未熟な・役立たずな細胞たちが「角質層」のバリア機能を担ってしまう。
今度はこの逆、
ターンオーバーが『遅くなる』・周期が長くなるとどうなるのか? を見ていきます。
ターンオーバーが遅いってどういう状態?
『ターンオーバーが遅くなっている』とは・・
古くなった“角質”が剥がれずに、肌の表面に溜まり続けている状態。
を指します。
*ちなみに、この「ターンオーバーが遅い」は、
ターンオーバー全体のスピードが遅くなっているわけではなく、
あくまでも、「角質層に到達してからの入れ替わるスピード」が遅くなることを意味します。
この点はややこしいので、
ターンオーバー全体が遅くなっていると解釈してもらって全然OKです!
ターンオーバーが遅くなれば、当然角質汚れなどもたくさん肌に付着するようになります。
逆に、日々のケアが雑で、汚れをしっかりと洗い流さずにいると、ターンオーバーが遅くなっていきます。
後ほど詳しくお話していきますが、
『ターンオーバーが遅い・長くなる』というのは、
『ターンオーバーが早くなっている』状態と見た目的にはあまり変わりません。
「遅い」「早い」、どちらも肌の生まれ変わりが正常に機能していない状態なので、
肌がゴワゴワしたり、ザラザラ、くすんだり、ニキビや肌荒れが現れます。
普段のスキンケアでターンオーバーを早くしてしまっている自覚がある方は、
きっと同時に「遅く」なっているはずです。
>『ターンオーバーが早い』と肌が乾燥、ニキビ肌荒れを引き起こす!?
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ターンオーバーが遅くなっていく流れ
私たちの肌は通常、
一番下の層で生まれた細胞が約14日かけて『成長』し、
「角質層」に達してから約14日かけて、最終的に「あか」として剥がれていきます。
そのため、
健康な成人の方であれば、約28日(1ヶ月ほど)でターンオーバーが1週するわけですね。
「角質層」でバリア機能などの役割を終えたら、
本来は、軽く洗顔するだけで剥がれ落ちていってくれます。
これは、
役割を終えた細胞を剥がれやすくするメカニズムがうまく働いているからできる技ですね。
角質層を「レンガ」と「セメント」に例えると、
「レンガ」(角質細胞)が“アカ”となって剥がれ落ちてくためには
「セメント」を取り除かなければなりません。
ターンオーバーが正常に機能している方であれば、
このセラミドなどの「セメント部分」を溶かしてくれる『分解酵素』がその過程で生成されます。
分解酵素がうまく生成されれば、古くなった角質は“アカ”となって自然に剥がれ落ちていきますが、
何らかの原因で『分解酵素が十分に作られない』という状態になってしまえば、
結果として、なんの機能もないただの古い角質がいつまでも肌に残り、
結果、
ターンオーバーが遅い
という状態になります。
『遅く』なる原因
ではなぜ、ターンオーバーが遅くなるのか?
改めて、考えられる原因を探っていきましょう。
原因①「ターンオーバーが早いから」
さて、
ターンオーバーが遅くなるのは『分解酵素』が十分に作られないからでした。
十分に作られない・・・
もう、お気づきの方もいるかもしれませんが、
『ターンオーバーが早い』と分解酵素が十分に作られません。
ターンオーバーが早いと、
セラミドなどの保湿成分が十分に作られずに、
「役たたずな細胞」のまま肌の表面に上がってきてしまうんでしたね。
未熟な細胞・役立たずな細胞ということは、
当然「分解酵素」も作られないということでもあるので、
結果として、古い角質が剥がれずにずっと残っているわけです。
ネット上ではよく、
「ターンオーバーが遅い場合はピーリングをしましょう」とか
「とにかくターンオーバーを早めてあげなければいけません」
といった訳のわからないことが書かれていたりしますが、
そういったサイトに書かれていることを鵜呑みにして、
過剰に角質ケア(ピーリングなど)を行ってしまえば・・・
さらにターンオーバーが早まり、
結果、肌がボロボロ、かなり汚くなってしまいます。。
肌が汚いからといって短絡的にピーリング用品を乱用してしまえば、
そのニキビや肌荒れは悪化するだけですので、くれぐれもご注意ください。
原因②・③「洗わなすぎ、油っこい化粧品を使いすぎ」
ターンオーバーが遅くなるのは「分解酵素が十分に作られないから」で、
その原因の1つめは、「ターンオーバー早くなるから」でしたね。
2つめの原因は、
『洗わなすぎ』
洗わないことによって「古い角質、役目を終えた角質」が肌の上に残っていきます。
何らかの肌トラブルを抱えていれば何かしらのケアは行っているはずですし、
「毎日洗顔しない(洗顔料を使わない)」というのは、ある意味“特殊”なケースですね。
『水洗顔を実践している場合』なんかは、このケースに当てはまりますね。
>洗顔料は使わない、『水洗顔』とは!? ニキビ・肌荒れにどのような効果が?
3つめは、
「油性化粧品」。
ターンオーバーがうまくいき、分解酵素もちゃんと作られているのに
「油」でくっつけてしまっている状態です。
普段、油性の化粧品(乳液やクリーム、美容液など)を多く使っていて、
なんか肌がゴワゴワするなぁ・・ という場合は使用頻度を少なくしてあげましょう。
ターンオーバーが正常になり、キレイな肌が顔を出すはずです。
今回は「ターンオーバーが遅い」をテーマにお話しましたが、
基本的には「ターンオーバーが早い」と肌の状況・見た目は同じです。
肌がゴワゴワ・ザラザラしていても、単純にピーリングなどの角質ケアを行えばいいというものではない、
ということをぜひ覚えておいてもらえれば幸いです。