ターンオーバー早いと

 

ターンオーバーが早まると、

ニキビや肌荒れなど様々な肌トラブルを引き起こします。

 

その原因・過程について見ていきましょう。

 

ターンオーバーは、早すぎてもダメ。

 

ターンオーバーについてはこちらをご参考ください。

約1ヶ月で肌が生まれ変わる! 『ターンオーバー』とは何ぞや?

 

 

ターンオーバーとは、

 

「角質層」の質が決まる、超重要な肌の生まれ変わりのこと。

 

でした。

 

「じゃあ早ければ早いほどいんじゃね??肌キレイになるんじゃね??」

と考えるのが普通の感覚だと思いますが、

 

ターンオーバーが(通常より)早いことで色んな弊害が出てきます。

 

 

「ターンオーバーが早い」とはどんな状態?

 

 

ターンオーバーが早い、というのはつまり、

 

細胞が十分成長していないのに、肌のバリア機能を担ってしまう。

 

 

ことを指します。

 

 

ターンオーバー仕組み
出典元:http://melissa-yamaguchi.jp/

 

 

ターンオーバーは通常、

 

「基底層」で生まれた細胞(ケラチノサイト)がじっくりと時間をかけて

NMFやセラミドという保湿成分を作り出し、

 

角質層に到達(角化)する頃には、『』んでいます。

 

 

細胞が死ぬことにより本来の肌の姿・皮膚の機能を最大限発揮します。

超重要! 『角質層』の構造と「バリア機能」とかいうヤバイ奴

 

 

しかし、何らかの原因で細胞が育つ時間が短くなり、

角質層に到達しても(肌の表面に出てきても)、なお『生』きています。

 

 

本来、「角質」は「死んだ細胞」のことを指すので、

もはや「角質」「角質層」とは呼べませんね。(笑)

 

 

“角質”として役割を果たすことができない、どうしようもない若者。

役立たずな細胞だと思ってもらえれば分かりやすかと。

 

 

 

これがまさに、「ターンオーバーが早まっている状態」です。

 

 

この未熟で生意気な約立たずな細胞がいることによって・・・

 

 

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早まるとどうなる?

 

本当なら約28日かけてターンオーバーが行われるはずなのに、(20歳前後の健康な人の場合)

その半分以下、14日10日前後でターンオーバーが終了してしまう・・・

 

*アトピーなど肌がかなり炎症を起こしている場合、3、4日にまで縮まります。

 

 

 

こうなれば、

 

セラミドなどの保湿成分が著しく不足し、

バリア機能』が低下、肌がゴワゴワ、乾燥肌や敏感肌を招いてしまう。

 

角質細胞間脂質

 

ターンオーバーの時間が少ないので「セメント」(セラミドなど)が十分に作られませんし、

「レンガ」(角質細胞)も、もろくてちょっと叩いただけでもすぐに壊れる不良品です。

 

アトピー性皮膚炎の方や、乾癬を患っている方の皮膚を見れば一目瞭然ですね。

言葉では言い表せないほど辛そうです。。

 

 

 

洗顔のしすぎなどで「バリア機能」が低下し、

そのせいで「ターンオーバーが早く」なり、

 

さらに『バリア機能が低下』する。。

 

 

「ターンオーバーが早くなってバリア機能が低下する」のですが、

 

そもそもターンオーバーを早くしてしまう原因は、間違ったスキンケアなどが多いため、

 

 

間違った洗顔や保湿によって、1度バリア機能が低下してから、

ターンオーバーが早くなってさらにバリア機能が低下する

 

ということになりますね。

 

 

そのため、

まずはターンオーバーを早くさせてしまうようなスキンケアを避けなければいけません。

 

 

正しく洗顔・保湿を行っていれば、

肌を傷つけてしまうことはありませんし、ターンオーバーも正常に機能してくれます。

 

王道的な『正しい洗顔方法』 ←まずはこれを極めるべし!

 

【朗報】化粧水の『正しい付け方』であなたの肌はまるで別人に!

 

 

 

・乾燥する、ヒリヒリする、かゆい

・肌がゴワゴワする、ザラザラする

・毛穴が開いている、毛穴がたくさん詰まっている、黒ずみが酷い

キメもないし、なんかくすんでる

 

以上のような肌状態になっている方は、

ターンオーバーが早くなっているかもしれません。

 

 

 

なぜ早くなる?

 

 

先ほど少しお話しましたが、

ターンオーバーが早まってしまう原因は、

 

間違ったスキンケアで、肌にダメージを与えているから。

 

です。

 

 

日焼け(紫外線)やストレスなども原因の1つとして考えられますが、

実際は、私たちが普段行っているスキンケアの方が何倍も大きく影響しています。

 

 

正しい知識で正しくスキンケア、肌を傷つけないように生活していれば、

『いきなりターンオーバーが早くなった!!』なんてことはまず起きません。

 

 

 

”間違ったスキンケア”の具体的な例を挙げてみると・・・

 

○洗顔のし過ぎ(1日に何度も)

○洗い方が雑(ゴシゴシ、肌を傷つけてしまう洗い方・洗顔料使用)

保湿やメイク落としで「こする」行為を繰り返し行っている

○無駄な・余計な化粧品を使う

○角質ケア(ピーリング)のやりすぎ

○熱いお湯で洗う

 

 

 

「洗顔のし過ぎ」でターンオーバーが早くなってしまう流れ

 

 

最後に、ターンオーバーが早くなる一例を挙げてみたいと思います。

 

洗いすぎ」については以下の記事で詳しくお話しています。

>>『洗顔しすぎる』と、赤みや皮脂・ニキビや肌荒れ・・ もう最悪だわ

 

 

【例】

最近ニキビが出始め、顔のテカリが酷くて困っているAさんの場合

 

 

 

『地獄へのステップ1』

 

ニキビができるのは皮脂のせいだと考え、1日に何度もゴシゴシ洗顔をする。

周りの人(友達や同僚)の影響もあり、毎日毎日必死に洗ってしまう。

 

*余分な皮脂を洗い流す必要はありますが、何度も洗顔することで「セラミドなどの肌に必要な保湿成分」までも洗い流すことになります。

 

 

『地獄へのステップ2』

 

化粧水などで水分を補うものの、一度減ってしまったセラミドなどはすぐには回復しない。

顔がツッパって乾燥したり、ヒリヒリしたり、赤みが出たり、もっとテカリが増したり・・・

 

「角質層」がボロボロになり、内部の水分はどんどん蒸発していき、

外部からの刺激(紫外線など)をもろに受け入れてしまう状態に。

 

『バリア機能』なんてものはもはや存在しなくなり・・・

 

 

 

『地獄へのステップ3』

 

肌の危機を感じた内部の司令塔が、「細胞」を急ピッチで製造していく。

(ターンオーバーが早まった状態)

 

肌に”ゴワつき”や”ざらつき”感がさらに増していく・・・

なんとなく全体的に汚い感じに・・・

 

この時点ではかろうじて「バリア機能」というものが存在しているが、

細胞の成長が不十分、スキンケアが間違っている以上、

”綺麗な肌”には程遠い状態・・・。

 

 

『地獄へ到達』

 

肌が汚くなっているのは普段の「スキンケア」が間違っているからだ!と勘違いし、

さらに洗顔を強く、化粧水もバシャバシャつける。

 

 

が、当然肌の状況は悪化するばかり…

 

 

肌が汚くなっているのは(ターンオーバーが早まっているのは)、

普段の自分の行いが間違っているからだ!と気づければいいが、そんなことを考える心の余裕がない。

 

 

そしてさらに、肌が傷つけられターンオーバーもますます早くなり、

肌はどんどん汚くなっていく・・・

 

また、その汚れを落とそうと必死に必死にスキンケアを行い、

高額な洗顔料や化粧水を漁っていく日々。

 

敏感肌用の化粧品など、訳のわからないモノを手当たり次第に試していく。。。

 

 

 

こうして、

 

負のループでさまよい続けることになります。

 

 

 

ニキビに限らず、

肌トラブル全般でこのような悪循環パターンが発生しているのではないかと考えられます。

 

自分の行いが症状を悪化させていることに気づければいいのですが・・・

感情的になり、短絡的な思考でスキンケアを行ってしまえば、悪化するばかりです。

 

肌を傷つけない、優しいケアを心がけていきたいですね。