角質層

 

今回は、スキンケアをしていく上で知らないとヤバイ?

一番重要と言っても過言ではない『角質層』を見ていきます。

いよいよ「セラミド」が大活躍してくれそうです。


 

『角質層』ってどこ?

 

 

前回は、「肌の仕組み」についてお話しました。

セラミド?ヒアルロン酸? 『肌の仕組み』をマスターする!

 

 

肌の構成はこんな感じになっていて、

プリント
出典元:http://bihada-sensei.com/beginners/mechanism/mechanism_007.html

 

 

私たちが一番気にするべきなのは「表皮」でしたね。

 

 

角質層
出典元:http://bihada-sensei.com/beginners/mechanism/mechanism_007.html

 

今回見てくのが、さらに小さい『角質層』という部分。

 

角質層
出典元:http://bihada-sensei.com/beginners/mechanism/mechanism_007.html

 

 

「角質層」って何?

 

一言で言うと・・・

 

死んだ細胞の集まり

 

です。

 

 

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「角質層」の構造

 

角質層の構造は簡単で、

ただ、「角質細胞」と「角質細胞間脂質」で構成されているだけです。

 

角質層構造
出典元:http://pripri.suhada21.net/030/post_30.html

 

 

ターンオーバー(肌の生まれ変わり)によって角化した(死んだ)のが

 

⇒ 『角質細胞

 

角化する過程で生まれたのが

 

⇒ 『角質細胞間脂質

 

 

そして、この細胞間脂質の約40%を占めるのが「セラミド」。

やっと登場しましたね。

 

 

ちなみに、この「角質細胞」の中にいるのが「NMF」という保湿成分になります。

 

角質層構造

 

アミノ酸や尿素などで構成されています。

 

NMFという単語を聞いたことがあるよという方はもしかしたらいるかもしれませんね。

「尿素」と言えば肌にいいことで知られていますし、ハンドクリームなんかにもよく配合されてます。

 

 

NMF・・・「Natural Moisturizing Factor」の略。天然保湿因子。

 

このNMFはセラミドの次に重要と呼ばれている保湿の要で、

この成分も表皮細胞が角化する(角質細胞になる)過程で作られます。

 

 

 

角質層の役割・・「水分保持」と『バリア機能』!

 

では、角質層にはどんな役割があるのか?を見ていきましょう。

 

角質層
出典元:http://bihada-sensei.com/beginners/mechanism/mechanism_007.html

 

 

「角質層」の役割・・・

 

皮膚に触れるもの(外部からの刺激)から体を守り、

内部の水分が逃げていかない(蒸発しない)ようにすること。

 

簡単に考えれば、以上の2点が主です。

 

 

この角質層はよく「ラップ」に例えられます。

角質層厚さ

 

なぜ??

 

厚さが「0.02ミリ」しかないからです。

 

 

驚きですよね。

こんな薄っぺらい、しかも“死んだ細胞”が我々の肌を守り、

キレイな肌を作り出しているというんですから…。

 

 

ではなぜ、

こんな見るからに貧弱そうな層が数多くの重大な役割を担うことが出来ているのでしょうか?

 

そのメカニズムをもうもう少し深く見てみましょう。

 

 

もう一度あの図を見ていきます。

角質層構造
出典元:http://pripri.suhada21.net/030/post_30.html

 

一番下の「表皮細胞」が角化する(角質細胞になる)過程で、

セラミドやNMFなどの保湿成分が作られるんでしたね。

 

 

この過程がうまくいくと・・・

 

角質層水分
出典元:http://www.skincare-univ.com/article/000027/

 

このように、

約40%がセラミドでできている「細胞間脂質」が、

細胞と細胞のあいだでうまく『水分』をキャッチしている形が出来上がります。

 

 

レンガとセメントで例えられることが多いので、当ブログでもそうしておきましょう。

 

角質細胞間脂質
出典元:http://www.komeri.com/howto/html/00441.html

 

この細胞間脂質(セラミド)の“水を抱き込むパワー”は超強力で、

正常に機能していれば「湿度が0%」でも肌は乾燥しません。

 

すごいですよね。

 

 

これが「肌の水分を保持する機能」で、

同時に『バリア機能』の役割も果たしています。

 

 

うまく機能してくれれば、肌の内部に紫外線や異物(細菌・ウイルス)などは入ってきませんし、

もちろん乾燥もしません。肌が”ツッパる”なんてことも起きません。

 

 

*広義の意味ではこの角質層のバリア機能に加えて、

肌の表面を弱酸性に保ってくれる「皮脂」も追加されます。

 

 

 

しかし、

これがうまく機能してくれないと・・・

 

 

 

「角質層」のバリア機能がうまく機能しないとどうなる!?

 

 

肌が乾燥し、(乾燥肌)

「少しの刺激(髪の毛が当たる・化粧水をつける)でもヒリヒリする」ようになる。

(敏感肌)

 

 

 

角質層がうまく機能しないとは・・

ターンオーバーが正常に行われない⇒結果的にセラミド等の保湿成分が不足する」ことからスタートします。

 

『ターンオーバー』は早くても遅くてもNG!正常化させるには?

 

 

 

私たちの肌を守っている”保湿成分”は主に3つで、

 

その比は、

 

 

「皮脂」⇒2~3% 「NMF」⇒17~18% セラミド」⇒80%

 

となっています。

 

 

なので、

普段の生活の中でうるさいくらい「セラミドセラミド」と呼ばれていることには納得できるかと。

 

【乾燥しがちなあなたの肌、セラミドが不足しているんです!】

【乾燥性敏感肌の方へ、キュレル!!】

 

なんて感じでCMもやってますね。w

 

 

 

セラミドは「レンガを支えるセメント」なので、

角質細胞間脂質

 

 

セラミドが不足すると、角質細胞がまとまらずバラバラの状態になります。

冬になると「粉吹き」現象が現れますよね。アレです。

 

 

水分をガッチリと掴まえてくれているはずのセラミドが少なくなってしまうので、

肌の内部からドンドン水分が蒸発していきます。

 

乾燥肌』の状態。

 

>>肌が乾燥してカサカサ・・『乾燥肌』とは!? どうなる? 原因は何?

 

 

せっかく角化の過程で生まれた「NMF」も、意味をなさなくなってしまいます。

紫外線もモロに内部に届きますし、冷たい風も耐えられません。

 

 

肌の水分を保持するという役割が無くなり、当然「バリア機能」もなくなっていきます。

肌を守るということができない。

 

敏感肌』の状態。

 

>>顔がヒリヒリして痛い・・。 『敏感肌』の原因と、なかなか脱出できないワケ

 

 

と、こんな感じでどんどん肌状態が悪化していきます。

 

 

熱いお湯で洗ったり、1日に何度も洗顔をしていると「セラミド」はどんどん流れていってしまいます。

「敏感肌状態」にさせないためにも、ぜひ毎日のスキンケアを見直していきましょう。

 

以上が、スキンケアで最も重要と言っても過言ではない「角質層」についてです。